昨年の秋、高岡でのブロック大会がありましたが、早くも今年のブロック大会が6月18、19日おこなわれました。我、志貴野青年部は、9名参加させていただきました。

今回は、山代温泉の「ゆのくに天祥」が会場です。

じゃーん。北陸信越5県から同志が集まってきますが、山代温泉に近い方から受付がおこなわれ、私たちは、10時前に到着でした。

受付を済ますと、まずは、濃茶席です。待合でお菓子をいただきます。

お菓子は、もちろん行松ブロック長製の「蛍の里」です。つるっとした食感がこの季節の涼にぴったりです。

本席は、今回の大会で結成された、石川南支部青年部OB会の皆さんです。

床には、坐忘斎家元の軸「誰為起清風」が掛り、

静かに濃茶が点てられます。

古唐津 銘 山路の茶入をはじめ、心の込めた数々のお道具です。OBの皆さんも久しぶりに会えた後輩と楽しいひと時のようでした。

濃茶のあとは、もちろん薄茶でございます。石川南支部は、九谷焼、山中塗の本場であり、青年部会員に作家さんがたくさんおいでます。で、この立礼棚もこちらのオリジナルで、この地の名から取った賀松棚です。ガチョ~ンじゃありませんよ。こんなこというのは、志貴野青年部だけかもしれません。すみません。

大宗匠「松無古今色」の短冊と「希望」の花言葉があるトルコキキョウです。3・11への祈りが込もっています。

干菓子は、宮城県塩釜市にある丹六園製の「志ほが満」と行松さんの「四つ葉」です。用意していた「志ほが満」がある事情で送れなくなり、急遽、丹六園のご主人が、今日のため宮城からお持ちになったそうです。こんなにも思いの込もったお菓子を感謝していただきました。

こちらは、現役の青年部で、席主もとても初々しく、みんなで盛り上げました。

この席で使った道具4点は、チャリティー入札され、なんと志貴野青年部のTさんが、幸福を呼ぶ蝙蝠柄の五福天来蒔絵大棗が当りました。また、いみず野青年部のSさんは、菓子器の五星線文輪花盆が当りました。4点の内、2点が高岡支部に来たのです。高岡支部に良いことありそうです。独身会員の皆さん頑張りましょう。ちょっとお節介でした。

目立たない道具の建水は、温泉の地を意識して、湯桶ですが、そこは、作家さんのいる青年部です。小口に漆を施し立派な道具になっております。これもチャリティー入札に出してほしかったな。

薄茶のあとは、お弁当をいただき、少し休憩してから山代の街をスタンプラリーしながら、散策です。山代といえば、北大路魯山人が、陶芸を習ったところです。その須田青華さんのお店を拝見しました。料理が映える素敵な器がたくさんありました。

山代の中心である古総湯は、近年復元された洒落た建物です。スタンプ押しながら、温泉たまごを食べ、ゴールのお店で、スタンプ満了のソフトクリームをいただきました。

旅館に戻る途中で、青年部会員の作家さんが参加されている展覧会を拝見してきました。地酒の試飲もし、旅館に着いたらすぐ、チェックインし、部屋で麦酒です。

夕方から開会式がおこなわれ、ブロック5県と関東第一ブロック、東海ブロック、近畿第一ブロック、そして来賓、招待学生を入れ約300名の会となりました。来賓の方から、たくさんの祝辞をいただきました。

開会式終了後、すぐに懇親会です。300名以上が一堂に会すると壮観です。地元の加賀市、小松市の市長にも参席いただきました。

我、高岡市出身の地区長の音頭で、無事、鏡割りも済み、

石川支部支部長の和倉温泉加賀屋会長の乾杯で宴が始まりました。

このお膳に、次から次と料理が運ばれ、さらに余興もあり、あっという間(約2時間)に一次会がお開きになりました。二次会もセットしてありますが、お風呂に入ることも忘れていません。

二次会の隣の部屋では、怪しいナイト呈茶もされていました。右端の人の格好を見ればわかるでしょう。

揃ったお点前でなく、あんなので、お茶が点つのか心配です。

そして出てきたのが、アイスクリームに抹茶をかけた、とっても酒飲みにやさしいものでした。夜の11時もすぎてから、三次会で、街に繰り出し、青年部の深い友情を確かめました。

翌日は、朝早くから温泉に浸かり、美味しい朝食をいただき、そして、業躰先生による濃茶点前の実技講習でした。しっかりと基本を教わり、とっても充実した時間でした。
実技講習のあとは、総本部からの報告で、近い将来の青年部の運営体制をお聞きしました。
他ブロック代表から、今回の会員大会の感想もお聞きして、閉会式もおこない、無事、44回ブロック会員大会はブロック長の涙で、終了しました。

皆様とお別れして、昼食を行松ブロック長ご贔屓の小松駅前「チュッピン(Ciuppin)」でイタリアンのランチをいただきました。

デザートもボリュームいっぱいで、大満足でした。

ランチのあとは、今日だけ特別に公開していただいた仙叟屋敷 玄庵の見学をしました。

案内の方からは、いろいろな建設秘話もお聞きしました。

とっても使いやすい5畳の玄庵です。

見学のあとは、お土産を求めて行松ブロック長のお店に伺いました。

木型も展示されている素敵な店内でした。

今日は、青年部会員が次から次と来店し、季節のお菓子などは、完売でした。やっぱり、裏千家と縁がある銘菓雪花糖をお土産にさせていただきました。
来年は、秋に新潟の中越支部で開催されます。3・11であらためて絆の大切さがわかり、この絆を広げ、深めるには、茶道そして会員大会がとっても有効です。今回参加できなかった皆さん、是非、来年一緒に参加しましょう。