
10月30、31日と高岡で開催されたブロック会員大会が、無事終わりました。

30日の朝早くから、濃茶席が始まりました。濃茶席は、北陸地区長宅でおこないました。この日を迎えるにあたり、夏から庭木の剪定、襖障子の張り替え、欄間の洗いと御尽力いただきました。更には、当家蔵の瀬田掃部の茶杓まで御借りし、地区長様には、大感謝です。(会記は、Moreでどうぞ)
この日の第一席目は、志貴野青年部のホープ、ゆうちゃんの点前です。
今回、高岡開催ということで、高岡の歴史も知っていただこうと山町筋の土蔵造り群と金屋のさまのこ町並みの散策をしていただきました。小雨もありましたが、ゆるキャラの利長くんと家持くんもいっしょに散策し、たくさんの記念写真を撮っていただきました。

金屋町にあるブロック青年部幹事長宅で、薄茶席を設けました。濃茶席では、高岡の歴史がわかるような茶の湯の正道を演出しましたが、薄茶席では、お茶本来が持っていた気軽にもてなす心を表現しました。自分が点てたお茶を隣の人に飲んでいただき、それを順番にしていただく輪茶を考案し、皆で楽しんでいただきました。(今回の大会テーマが、
TAKAOKAmy茶STYLEとなっており、新しいスタイルの提案です。)道具は、見立てばかりですので、お茶と干菓子をMore に載せます。
茶席と散策のあとは、夕方から開会式をし、そして、ホテルニューオータニでの懇親会に突入です。

多くの来賓の方から祝辞をいただき、乾杯のあと、地元金屋町の弥栄節(やがえふ)で歓迎です。

今回は、特別に近畿からリアルせんと君にも来ていただきました。青年部全国委員会副委員長で近畿第一ブロック副ブロック長のハマり役です。

利長くんと家持くんも加わって、2年に渡って北陸信越の5県を廻ったプロック茶会の道具入札抽選会をし、良き思い出を皆さんに持って帰っていただきました。釜、風炉先屏風、茶入、棗、茶碗、菓子鉢、菓子器、古袱紗、蓋置、火入と14万円~800円まで参加者全員に楽しんでいただきました。

そうそう、懇親会の司会は男女でおこない、女性の方は、志貴野青年部のミキティーが担当しました。初司会で心配しましたが、上々でした。
今回の参加者には、北陸信越ブロック以外からの参加もありました。関東第一ブロック、近畿第三ブロック、東中国ブロック、ニューヨーク道場と海外からも参加していただきました。
また、北陸地区の大学生にも参加いただきました。そして、今年青年部を卒業する皆さんに感謝状が手渡されました。志貴野青年部には対象者がいませんでしたので、また来年、今のメンバー+新入会員で頑張るぞ!!

二次会は、ホテルニューオータニの向かいのビルに用意され、ここでも、高岡支部区域のお土産の抽選会があったり、カラオケがあったりと大盛り上がりしていました。
盛り上げ上手、歌上手の役者揃いの青年部です。3次会でも80人ぐらいの参加で、朝4時すぎの5次会(ラーメン)まであったようです。

次の日は、朝から総本部報告をいただきました。
青年部の活動には、しっかりした茶道の底辺があるので、会員一人一人の強弱を認めれる会であってほしい。いつも積極的な参加をしてくれる人もいいけど、ラジオの番組のようにリクエストしないけど、いつも聴いていてくれるファンもとても大切であり、お茶が好きな若い人を大切にしてくださいという感じの報告でした。このブログのファンの方、志貴野青年部みんなが心より、参加お待ちしております。
全国委員助言もいただきました。
この会の本質的活動は、お茶会であり、このお茶会から多くのことを学びます。法事に息子を連れていき、父母が緊張しながら、ちゃんとあいさつするところを見せることはとても大切なことです。これと同じで、青年部の活動も、先輩から後輩へともてなしの心を伝えていってほしいし、そんな機会も与えてほしいと思います。

そして亡き伊住宗匠が中心になってつくった茶美会(さびえ)のことを対談していただきました。

展示会の企画など多くのプロデュースを手掛け、現在富山大学芸術文化学部教授の伊東順二先生。

大樋焼継承者で前青年部北陸信越ブロック長の大樋年雄氏。
伊東先生からは、1990年に茶美会が出来る前の田中一光邸茶会からの茶美会の活動を丁寧に紹介いただき、茶美会が見続けた茶の湯の本質について語っていただきました。
茶の湯には、地域や時間の差別がない美の世界がある。(いろいろな道具が、茶会という一座に同じ時間をすごす。)
侘び寂びは、生きることに執着してこそ生まれる 等々
大樋さんからは、この活動を支えた人の出会いや自身の活動での経験を語っていただきました。
そして、対談からは、
現代美術の迷路の出口は、茶文化にあると思う。
茶の湯は、時間、文化、空間がいっしょになる。
美術、芸術は、心の用に必要。
数寄が執着を生む。その執着が大切。
八百の神を信仰する日本人のDNAが、価値観の違うものをひとつにまとめることができ、それが茶の湯になり、これからの全世界の平和に寄与できる。
数寄とは、数が寄ると書き、ひとつひとつがしっかりした個を持った集合体(かずのこの断面)のことである。等々
伊東、大樋両氏からは、青年部の活動の支えとなるたくさんの言葉をいただきました。

とても有意義な2日間でした。そして、閉会式では、次回開催の石川南支部より挨拶がありました。
来年は、山代温泉です。志貴野の皆さん来年6月、なかよく温泉へ行きましょう!!

私は、いち早く下見にいってきました。魯山人が住まいしていた「いろは草庵」を見学です。
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